お知らせ

生活便利グッズ工作教室開催しました!

更新日時:2019.08.08
カテゴリーお知らせ

令和元年7月25日(木)13時30分~15時30分 岐阜市民福祉活動センター(都通2-2) 大会議室にて、市内の小・中学生を対象に「生活便利グッズ工作教室」を今年も開催しました!

クイズ「これはな~んだ!?」

便利グッズに関する2択クイズをしました。皆さん全問正解、職員はビックリしました。

小学生製作品

万能カフ(握る力が弱い時でも、鉛筆やスプーンなどを持ちやすくします。)

ソックスエイド&靴べら(靴下や靴を履きやすくします。)

バネ箸(箸がばらばらにならないので、手が不自由な人も使いやすくします。)

 

ソックスエイド&靴べらに使用する、まな板をハサミで切るのに力が必要で、疲れると保護者の方と替わりながら一緒に製作される場面もありましたが、とても粘り強く頑張ってみえて、ほぼ1人で作り上げることが出来ていました。完成するごとに体験コーナーへ行き、自分で製作したものを試してみた際に、そのたびに笑顔がこぼれ、写真を撮る保護者の方に自慢げにやって見せる様子が印象的でした。

展示してあった便利グッズ・自助具を体験し、興味深く手に持つなどされていました。

中学生製作品

固定台(ペットボトルのキャップ等を開ける際にペットボトル等が動かないように固定します。)

 

お薬取り出しケース(錠剤やカプセル、粉薬を出しやすくします。)

 

ストローホルダー(飲み物を飲む際にストローを動きにくくします。歯ブラシスタンドにもなります。)


ストローホルダー 使用例

*製作中の写真がなくてすみません。皆さんの作るペースが早く撮影係が間に合いませんでした。

 

中学生ということもあり、作り方の説明書を見て黙々と作業を開始されました。固定台の木片に釘を打ち付ける際には、不安定で1人で打ち付けることが難しい部分は、職員が一緒に手伝いながら、製作しました。

お薬取り出しケースの製作では、定規やハサミ・カッターなども上手く使ってみえ、ほぼ、1人で製作出来ました。中にペットボトルが入っていているのがどうしてか、ということが、実際に製作してみて実感ができ、驚かれている様子でした。

ストロースタンドの製作では、固いクリップを曲げることが大変かと思われましたが、そこはさすが中学生!全く大丈夫で作り方の説明書を見ながらスムーズに製作してみえました。ストローに限らず歯ブラシスタンドとして、片麻痺の方が片手で歯磨き粉をつけることができるということをお話しすると「なるほど!」とビックリされていました。

皆さん、最後まで粘り強く製作され、完成出来ました。

展示・体験コーナーでは、1つ1つセンター職員が説明をし、実際に触って体験をしてもらいました。透明文字盤では2人1組になり体験してみえました。カスタ(指を入れず、握るまたは机に置いて上から押す事で切ることができるハサミ)や結ばなくていいネクタイ、缶のプルトップ・ゼリー飲料やペットボトルのキャップ等を開けることが容易にできる各種オープナー、コンセントを軽い力で抜くことができるようになるプラグなど、たくさんのものに興味を持ってみえました。「家にもあるといいな~」「これすごっ!」「へ~、こうやって使うんだ」などと、いろんな声があがり、笑顔で触れている姿がありました。

参加された児童・生徒の皆さんへのアンケートでは、「手の不自由な人などが便利に使えるグッズを少し工夫しただけで作れることがわかった」「普段何気なく使っているものを工夫して、組み合わせるだけで生活しやすくなることがわかった」「気持ちの面でも”1人でできるんだ”という支えになることがわかった」「これからの生活の中でも、生活便利グッズを見つけたり、考えたりしたいと思いました」「去年の自由研究でやろうと思ってできなかったけど今日出来てよかった」などの感想が寄せられました。

保護者の方からは、「自助具について知ることができ、子どもと共有できました」との感想をいただきました。

「障がい」と一言で言っても、たくさんの障がいがあります。また、同じ障がい名でも、それぞれに困っていることは違います。「生活便利グッズ」の中には、1人1人に合わせて作る「自助具」というものがあります。

今日は、「いろいろな障がいの方がみえる」そして、「それぞれに合ったものが必要なんだ」「作れるんだ」ということが分かっていただけたと思い、嬉しく思いました。

今後も、障がいの理解啓発のための活動を続けていきたいと思います。

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