お知らせ
災害が起きる前にできることを考えよう
6月15日号の『広報ぎふ』で、「いま、災害が起きたら~避難所での新型コロナウイルス感染症対策~」が掲載され、7月1日号には「迫りくる災害に備えて」が掲載されました。
地震・台風・洪水等自然災害はいつ起こるのかわかりません。いま、災害が起きたら避難所生活ではコロナ感染症の発生リスクが高まることが心配されています。そこで、「在宅避難」について考えてみましょう。
自宅の災害の危険性をハザードマップにより確認し、安全が確認できる場合は、慌てて避難所に行かなくても自宅で過ごした方が安心な場合もあります。
「避難」は避難所へ避難することがすべてではありません。身の安全の確保が可能な場合は、避難所以外への避難について考えておく必要があります。例えば、安全な地域に住んでいる親戚宅や友人宅への避難です。事前にお願いしておくといいのではないでしょうか。
在宅避難のポイント
はじめに冷蔵庫や冷凍庫の中のものから消費すること。停電などで庫内の食品が腐ってしまい、不衛生になります。食べて減らすことで、腐敗などのトラブルを防ぎます。そのため、最初の数日は非常食ではなく、日常食品を食べることになるため、非常食は5日分ほどの備えを目安にしてみましょう。水道については使えない可能性も大きいので、水(ペットボトルなどに入ったもの)を多めに備蓄しておくと安心です。
<準備しておくといいもの>:例 パックご飯、レトルト食品(水を注ぐだけで食べれるものや、温めなくてもおいしく食べられる商品も市販されています)、魚肉系・果物缶詰、飲料水、ジュース、使い捨て食器(紙皿・紙コップ・割りばし)、ラップ等。
大地震が発生すると、排水管が損傷して自宅の水が使えない、あるいは水を流すと漏れてしまい他の階に迷惑をかけるケースも想定されます。そのため、発災からしばらくの間は水を使わずに清潔さを保つ工夫が必要です。
<準備しておくといいもの>:例 水のいらないシャンプー、液体歯磨き、ウエットティッシュ、キッチンペーパー、ゴミ袋、臭いの漏れない袋、消臭剤、災害用トイレ・トイレシート等。
情報収集や家族との連絡を行えるよう、スマートフォンなどのモバイルツールがいつでも使えるようにしておくことが大切です。停電で充電切れにならないよう、備えが必要です。
<準備しておくとよいもの>:例 ソーラー式充電器、ソーラー式ランタン、懐中電灯、簡易LED、ラジオ、電池式充電器、電池(各種)等。
※上記太文字はhttps://www.marubeni-sumai.com/club/column/130 を参考にしています。
ローリングストックを知っていますか?
普段から少し多めに食材(レトルトや缶詰等)、飲料水を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していきながら、常に一定量の食料を家に備蓄しておくことです。この方法をローリングストックと呼びます。こうした備蓄方法は日用品(ティッシュやトイレットペーパー等)にも応用できます。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html ※農林水産省「災害時に備えた食品ガイド」
避難所に避難する時にも、在宅避難でも、災害用備蓄を平時より準備することが「自助」につながりますし、自分に必要な物を準備しておくことはとても大切なことです。
非常持ち出し品チェックリスト PDF http://www.dri.ne.jp ※人と未来防災センターのホームページより転載
非常用持ち出し品チェックリストを参考に、日常備蓄を心掛けてみてください。
下肢障害のあるセンター職員の「自分に必要な備品」を紹介します。
靴(上靴・スリッパ)」「靴下」「救急セット」「常備薬」等です。
私(センター職員)は、歩行困難なので家の中では『足底板』を使用しています。『足底板』は1個しかないので、避難時に持ち出せなかった場合に素足で歩きまわる事、スリッパで歩行することが出来ないので「上靴」と「すっぽり足を覆うスリッパ」は私にとってはとても重要なものです。
下肢麻痺により、痛みを感じにくく「血」が出ているのを見てケガをしたことに気づくことが日常的に多々あります。そんな私にとって「救急セット」は必需品です。その中には、自分に合わせて処方された内服薬とぬり薬も入れてあります。 又、血行が悪いので「靴下」も必要物品です。
掲載写真一式は、非常用持ち出し袋とは別の袋に入れて置いてあります。いざという時は、「食料品」「飲料水」「生活用品」の入っている2キロ弱の非常用袋を持ち出せなくても「私に必要セット」だけは持ち出そうと思っています。
センター職員の「共助」体験談
私事ですが、コロナ禍で「滅菌ガーゼ(個装タイプ」が薬局等で売り切れで、購入困難になりました。そんな中、足裏に傷を作ってしまい「滅菌ガーゼ」がすごく必要になり困りました。買い置きはしてありましたが『治癒力の乏しい』私の足の傷はすぐには治りません。不覚にも傷を作ってしまったことだけでも気持ちは沈んでいるのに、必要なガーゼがないということに、とても不安になりました。
「非常用備品」の中のガーゼも含めて何日持つだろうかと、日々悶々としていました。ネットではとんでもない金額で販売されていることに驚愕し、薬局に通いガーゼが並んでいない棚を見つめる日々にも疲れました。
そこで、親兄弟はもちろん、近所に住む友人、学生時代からの友人に、ガーゼが購入できなくて困っていることや、薬局等で「滅菌ガーゼ(個装タイプ」を見かけたら連絡してほしいことを伝え、情報があれば教えてほしいとお願いしました。
友人から「気にしておくよ」「見かけたら買って届けるね」「うちにあるかも…探してみるね」等の嬉しい返事をもらいました。数日後「見つけたよ!!」と朗報が入りました。情報をくれた友人に、感謝の気持ちを伝えると「困った時はお互い様でしょ。遠慮しずに早く言えばよかったのに」とガーゼとともに素敵な笑顔も届けてくれました。
友達はみな、私が下肢障害者だということは知っています。でも、何に困っているのかは知りません。だって…困りごとを伝えていなかったから…。今回、困っていることを発信する大切さを知り、助け合いの「共助」のありがたさを実感しました。
「自分の命は自分で守る」ということは障がいがあってもなくても皆一緒です。「高齢者用品」「赤ちゃん用品」「女性用品」など、自分や家族に必要な物を準備しておくのはとても大切なことです。そして、普段から地域での関係を作っておくこともすごく必要なことです。
「防災さんぽ」をしてみよう
いざというときは慌てないように、自宅周辺にある避難所や避難場所までの. 避難経路などをしっかり確認しておくことが大切です
ぜひ、この機会に備品の準備と「防災さんぽ」、家族で災害について話し合う時間を作ってみてください。