お知らせ
「モルック」を体験してきました。
岐阜県福祉友愛アリーナで開催していた「スポーツ教室~障害のある方が参加できる教室~」の「モルック教室:10月30日(土)」に参加してきました。
「モルック」を知らなかったため、予習をしてから参加しました。
まず、「モルック」とは (一般社団法人 日本モルック協会ホームページ参照)
フィンランド、カレリア地方の「キイッカ(kyykkä)」というスポーツを元に開発されたスポーツです。
<道具>
「モルック」投げる棒のこと。下手投げを行うのが基本。
「スキットル」木製のピン。モルックを投げてスキットル(立っている棒)を倒す。
「モルッカーリー」モルックを投げる位置を示す。地面において使用します。※なくてもOK。
<ルール>
モルックを投げて倒れたスキットルの内容によって、50点ピッタリになるまで得点した方が勝ち!
① モルックを投げる地点にモルッカーリを置き、そこから3~4m離れたところにスキットルを下のの写真の順番に並べます。これがゲームスタート時の配置です。
投擲時にモルッカーリに触れたり、踏み越えるとファウルとなり0点となります。
② 2チーム以上で対戦しますので投擲順を決め、順番にモルックを投げてスキットルを倒します。
このとき複数本のスキットルが倒れた場合は、「倒れた本数=点数」となります。
1本しか倒れなかった場合は、「倒れたスキットルに書かれている数字=点数」となり、先に50点先取した方の勝利となります。
③ スキットルは、倒された地点で再び立てられます。
スキットルはゲームが進むにつれて広がり、倒すのが難しくなってきます。いずれかのチームが50点を先取した時点でゲーム終了となります。
<注意!>
「完全に倒れていない場合」スキットルが完全に倒れていない(重なって地面についていない)場合はカウントしません。
「50点を超えた場合」50点を超えて得点した場合、25点へ減点され、ゲームは継続されます。
「3回ミスが続いた場合」3回連続スキットルを倒せず、失投した場合0点と記録され、失格となります。
言葉だけだと、イメージが沸かないところもあったので、数本動画でもルールを学んで当日を迎えました。
参加者12名のうち、「モルック」が初めてという方は、センター職員を含め3名いました。
講師の「スポーツリンク白川」の渡辺靖代先生が丁寧にルール説明と得点のつけ方を教えてくださった後、すぐにゲームがスタートしました
アリーナに2面用意されていたコートで3人vs3人で、リーグ戦3戦とトーナメント戦1戦で、合計4戦しました。
動画で予習をしてから挑みましたが、「モルック」は自分が思っているところに投げるのがとても難しく、倒されたスキットルは、それぞれが離れ、飛ばされるので、試合終盤にもなると「スキットル」がバラバラの位置に立っている、という状況に…。
ここで相手との駆け引き・戦略性を求められます。
次は「〇番」を狙って、などと考えているうちに相手チームが50点をピタリと出し、「えぇ~!!」と呆然とする場面もありましたが、チームの方とは初めてお会いしたので、一試合づつ重ねるごとに「どんまい」「おし~ねぇ」「よっしゃー!」等声を掛け合い、和気あいあいと、とても楽しく体験することができました。
体力を使うというより、計算しながら、戦略を考え、コントロール良く「モルック」を投げるというとても「知的なスポーツ」だと思いました。
参加者さんの中には、車いすの方もいらっしゃいました。上肢に障害がある方でも、腕が振り子のように動かすことができれば楽しむことができるスポーツだと思います。
今後、センターの企画の中に「モルック」を取り入れることができるといいなぁと思いながら体験してきました。
※講師の先生の写真掲載の許可は得ています。