お知らせ

「生活便利グッズ工作教室」を開催しました。

更新日時:2022.08.15
カテゴリーお知らせ

岐阜市在住の小中学生を対象とした「生活便利グッズ工作教室」を8月6日(土)の13時30分から15時30分に開催しました。

コロナ感染者の急増や猛暑日が続いていた時期でもあるため、感染防止のための机列や手指の消毒、検温、チェックシートの記入などを行うとともに、適時の水分補給をお願いしながら行いました。

この日は、小学生13人と同伴の保護者9人、家族と一緒に参加された幼児の方1名の計23人が参加されました。今年は例年よりも保護者の方の参加も多く、中には家族5人で参加された方もありました。

最初に当センターの谷口所長からの挨拶のあと、センター職員が講師となって「障がいのある方の暮らしを考える」と題したミニ講座を行いました。障がいといっても様々な障がいがあり、それぞれに応じた配慮のあり方があることや、生活の中の配慮として知っておいてほしいものとして、「ヘルプマーク」や「清流思いやり駐車場」などについてもお話しました。ヘルプマークについて知っている子も多く、少しづつマークが浸透していることをうれしく感じました。

「生活便利グッズ工作教室ミニ講座の様子

その次に本日制作する、小学生対象の「お薬取り出し器」、中学生対象の「片手で輪ゴムかけグッズ」の作り方とそれぞれの使い方について、センター職員から説明しました。
そののち、参加者がそれぞれに用意されたキット(8月1日にボランティアさんの協力で用意したもの)を利用してグッズを制作しました。小学生1名の方が中学生対象の「片手で輪ゴムかけ」の作成を希望されて、チャレンジされました。今年制作したものは、共に片手が使いにくい方にとって便利なグッズで、「お薬取り出し器」は、牛乳パックを利用して、錠剤シートから錠剤を片手で取り出せたり、薬が入った袋を割り箸に挟むことで、片手でハサミを使って袋を破りやすくできたりするようにしたものです。「片手で輪ゴムかけグッズ」は、100均で購入できる仕切り板や有孔ボード、割り箸を利用して作ることで、お菓子の袋などに片手で輪ゴムをかけることを容易にしたものです。

下の写真が「お薬取り出し器」です。
お薬取り出し器

 

下の写真が「片手で輪ゴムかけグッズです。「片手で輪ゴムかけグッズ」

参加された小学生の方も保護者の皆さんも、講話に関しては、静かに真剣な表情で聴いてみえました。
制作に関しては、講話では若干硬い表情であった皆さんも積極的に取り組まれ、職員が声をかけていくうちに和んだ雰囲気で楽しんで制作し、学年が高くても丁寧に寸法を測って時間をかけて取り組む子や、保護者のサポートで低学年ながら順調に進めていく子などさまざまでした。
キットを利用したことで、予定通りの制作時間に終わる子が多く、「お薬取り出し器」が完成すると薬の代わりにクリップなどを上部の穴から落として試してみる姿もみられました。

「生活便利グッズ工作教室」制作風景


「工作教室」制作風景2

完成した「お薬取り出し器」

参加した小学生の方からは、以下のような感想がありました。
「じいちゃんにやくにたつと思った。」「工作は片手が不自由な人でも簡単に薬を取り出すことができるとても便利な道具だと思いました。」「わたしは工作がだいすきなのですごく楽しかったです。そしてしょうがいについてもっと知りたいと思いました。」「いろいろなしょうがいがあることがわかった。」「紙コップのうえにかぶせるときに紙コップの位置がみえずにたおれてしまったので。上をプラ板にしたりして紙コップの位置がみえるといいと思った。」

また、参加した保護者の方からも以下のような感想をいただきました。
「義父の手の力がなくなって不便を知っていたので、子どもと参加しました。誕生日が近いので、子どもから渡してよろこんで使ってほしいと思いました。一緒に作れたので、夏休みの思い出も出来てうれしかったです。」「身のまわりにある物で、自助具を作ることができると知り、工夫がすごいと思いました。今日のお話をきいて、子どもが障がいのある方のことを少しでも知ることができ、良かったです。」「子供が喜んで工作して、もっとこうしたら使いやすいかもと色々考えていたので、とてもいい機会になりました。」

参加された皆様が障がいのある方たちの生活に思いをはせるきっかけになれば幸いです。

※記事中の写真については、写真撮影の許可を得ています。

 

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