お知らせ
便利グッズの紹介~既製品~
令和4年度に、当センターで購入した便利グッズの紹介をしたいと思います。
当センターには、左半身不随の職員が勤務しています。パソコン入力や資料の確認、打ち合わせ等では必ず机を使用しますが、左腕を思うように動かすことができないため、何時も「右腕で左腕を机に乗せる」という動作が必要です。机の上に乗せた左腕ですが、力を入れることが難しいため、気を抜くと机の上からストンと落ちてしまうことが度々ありました。
職員は言いました「左側は力が入らず、腕をコントロールできないから、左腕の重さがそのまま肩にかかり、常に5キロほどの重りをぶら下げている感じ」だと。
左腕の重みを軽減し、作業を快適に行うことができるものはないだろうか?机の上に腕を置いたままにすることができないだろうか?
「腕を支えることができるもの」として、下記商品を購入してみました。
アームレスト
アームレストに肘を置くと、自由自在に可動するものです。
早速、使用してもらいました。
本来は、肘を乗せるものとして売られていますが、職員は肘を乗せると左腕が滑り落ちてしまいました。手首のあたりを乗せると、写真では机の上に腕が乗っているように見えますが、時間が経つと滑り落ちてしまいました。アームレストと左腕をマジックテープでクルッと巻いて固定すると負担なく机の上に左腕を置くことができました。
不便な点として、席を立つ際にはマジックテープをはがし、着席するときにはマジックテープで腕を固定する事ですが、肩への負担は軽減されたとのことでした。
リストレスト 肘置台
デスクワークの腕を置くことができる、肘置台です。
早速使用してもらいました。
取り付け方は簡単で、机に引っかけるだけです。職員の感想は「腕を乗せた後、滑り落ちないから快適」とのことでした。
いつも、左腕をだらんとした状態で猫背になってしまっていた職員でしたが、心なしか背筋が良く見えます。
障がいのある方にとっての不便さは、当事者は「仕方がない」とあきらめてしまっている部分があるように感じます。何が不便で、こんな工夫があると良いなと思うことは、当事者自身が職場で相談してみるといいのではないでしょうか。