お知らせ
出前講座「障がい種別と特性」を開催しました。~岐阜大学教育学部附属小中学校5年生編~
6月5日(月)「障がいのある方を支援している『障害者生活支援センター』とはどんなところなのか?見てみたいな」という岐阜大学教育学部附属小中学校5年生の35名の児童さんが当センターへ見学に来てくれました。
センター所長より事業についての説明をしている間、児童さんは一生懸命メモをとっていました。
その後職員より、障がいによって「できないこと」を少しでも「できるようにするグッズ」や当センターで自作している「透明文字盤」「固定台」「各種オープナー」「万能カフ」「片手で洗剤受け」「柄付きヘアブラシ」「ボタンエイド」「お薬取り出し器」「レタースタンド」「服がたためるボード」等20点ほどを展示し、
その中から数点説明と実演を行いました。中でも、指先に力が入れづらい人がゼリーの蓋を開ける時に困った!というときには蓋のつまみ部分にビニールテープやセロハンテープを貼り、割り箸ではさんで巻き上げるようにすると、強い力がなくても開けやすくなることを伝えると「うわ~すごい」「割り箸で巻くだけなんだ」とちょっとした工夫で、「やりやすく」なることを感じてくれました。
説明をしている職員の周りで、「これは何?」「どんな人が使うの?」と目を輝かせ、児童さんは好奇心旺盛でした。「自分を 助ける 道具」とは、身近にある安価な材料を「工夫」することで、日常生活が豊かになることを学んでもらえたのではないかと思います。
その後、児童さんと一緒に本郷公民館へ移動し、「障がい種別と特性」についての講話をしました。
講話では、見てわかる障がいと外見からわかりづらい障がいについてや、それぞれの障がいの特性によって困りごとは様々なのだという事を知ってもらい、障がいがある方を見かけたら「困っている時に手を差し伸べる」気持ちが大切であることをお伝えしました。
講話の中で「街で見かける障がい者マーク」について9問クイズを出すと、「〇〇でしょ!」「わかるよ…見たことはあるの…あぁ、なんだっけ」「△△かな?」等、そのマークのことを一生懸命考えて回答をしてくれました。よく見かける「車いすマーク」の正しい意味を伝えると「えっ?!知らなかった」「思ってたのと違ったぁ~」等の感想が聞こえました。初めて見るマークがあったり、この講話で正しい意味を知ったりと、マーククイズは大成功でした。
最後に児童さんから「障がいのある方と関わる時に気を付けていること」や「障がいのある方に将来どうなってほしいと思って支援しているのですか」等の質問があり、障がいのある方との関わりは難しいのかな?と感じていると思われる質問が多くありました。
児童さんの素直な気持ちや思いが伝わる質問へのやり取りを経て「障がいのある方との関わりは特別なことではないんだよ」という事を学んでもらえたのではないかと思います。
※児童さんの写真掲載については、岐阜大学教育学部附属小中学校より許可をいただいています。