お知らせ
生活講座「VRで学ぶ防災」を開催しました。
令和5年11月29日(水)の14時から、障がいのある方を対象とした生活講座「VR(仮想体験)で学ぶ防災」を 岐阜市民福祉活動センター大会議室にて開催いたしました。
この講座は、近年のゲリラ豪雨等による水害の多発による被害を少しでも防ぐために計画いたしました。
当日の参加者は、障がいのある方が20名、支援者の方が9名、合計29名でした。
当日は中部地域づくり協会中部地域づくり技術研究所長の犬飼一博氏を講師として迎え、「浸水被害への備え」と題した講話とともに、VR(仮想現実)体験としてゴーグルを付けての浸水場面体験を行いました。またVR体験の待ち時間を利用して、防災科学実験コーナーを設け、ペットボトルなどの身近なものを利用した気象に関する実験も行われました。
講話では、東海地方に甚大な被害を与えた伊勢湾台風や9.12豪雨災害(安八豪雨)での被害の様子が写真や新聞の記事などを使って紹介されました。また近年の豪雨による全国での被害の発生状況や線状降水帯についての説明などがありました。
その後、6台のVR体験ゴーグルを使っての浸水場面のVR体験を皆さんに経験していただきました。VR体験自体が初めての方ばかりでしたが、皆さんゴーグルを付けて横を見たり上を見たりしながら、体験されました。
防災科学実験では、ペットボトルと炭酸キャップを使ってペットボトルの中に雲を発生させたり、ペットボトル2本をつないだものの中の液体に渦を発生させたりする実験を体験していただきました。中部地域づくり協会さんの方で実験で使う道具をたくさん用意していただいたので、参加者の皆さんが和気あいあいと何度も試されていました。
その後、再度犬飼氏が講話をされ、今回はゴーグルを付けてのVR体験はしなかった別のバージョンの浸水場面を、スクリーンに投影して皆で観ました。その後犬飼氏から解説をしていただき、避難指示が出てからの避難では遅いこと、避難も水平避難だけでなく、垂直避難もあることや、エレベーターも浸水すると動かなくなること、ハザードマップの見方やハザードマップを事前に見ておくことが大切であることなどが話されました。お話の途中で、浸水した道路を歩くのに何㎝で歩けなくなるのかなどの〇×クイズがあったり、ゲーム「あつまれ どうぶつの森」のキャラクターによる啓発動画を観たりと、楽しい工夫もあって、参加者の皆さんも集中してご覧になっていました。
終了後のアンケートでは、多くの方が「防災についてよく理解できた」「とても参考になった」と回答されており、「とてもリアルで参考になった」「防災科学実験もVR体験もできて、とても勉強になりました。防災科学実験の雲の実験はとてもおもしろくてたのしかったです。」「ためになりました。」「わかりやすくて良かった」「防災についての理解をより深めることができたのでよかったです。」などの感想が寄せられました。
この講座に関しては、中部地域づくり協会から多くの職員さんが来てくださり、丁寧にご説明いただきました。ありがとうございました。またこの企画の実現にあたっては岐阜市福祉部障がい福祉課のご協力を得ています。ありがとうございました。