お知らせ
「生活便利グッズ工作教室」を開催しました。
今年も小学生の皆さんを対象とした「生活便利グッズ工作教室」を8月17日(土)に開催しました。今年は会場の都合で、お盆直後の土曜開催、連日の猛暑の中での開催となりましたが、6人の小学生の方と5人の保護者の方にご参加いただきました。
製作に先立って「障がいのある人の暮らしを考える」と題したミニ講座を行い、「障がい」といっても様々な障がいがあること、障がいによって、困り事や不便さに違いがあること、外見からわかりにくい障がいを持つ人が周囲に配慮を必要としていることを知ってもらうために、ヘルプマークがあること、町の中に障がいに関する様々なマークがあること、などもお伝えしました。
その後いよいよグッズの製作に入りましたが、今年は片手が不自由な方が錠剤や袋に密封された薬を取り出すのに便利な「お薬取り出し器」を製作しました。この製作にあたっては、8月15日にボランティアさんの協力のもと、製作用キットをおひとりずつに用意して、使ってもらいました。(キット作成の詳細はこのHPの「ボランティアさんに「工作教室」キットを作成していただきました」のページをご覧ください)
ミニ講座の間、小学生の皆さんも保護者の方も真剣にお話を聴いてくださっていました。製作が始まるとひとりでどんどん進めていく子、難しいところはお父さん・お母さんに協力してもらって乗り越えていく子とそれぞれですが、出来上がりに近づくにつれて、作品がどんどん可愛く、カッコ良くできてくるので、笑顔も増えてきました。用意した装飾用の折り紙の使い方も様々で、オリジナリティ豊かな世界で一つの作品が出来あがり、最後には作品と共に笑顔で記念撮影となりました。
出来上がったお薬取り出し器を使って、実際にどんな風に使用するのかも試してもらいました。
参加された小学生の方からは「ちょっとむずかしかったけどたのしかった。」「とてもたのしかったし、べんきょうになった。」「自由に工夫できてよかった。」などの感想をもらいました。保護者の方からも「…障がいについてある程度、理解があると思っていましたが、初めて知ることも多く、とてもためになりました。…また機会があれば次回も参加したいと思いました。」「作り終わるまでどのように使うのかわかりませんでしたが、つくってから実際に使用してみると、なるほど!と、なりました。発想がすごいなと思い、とても勉強になりました。参加できて、良かったです。」「以前、上の子が参加させて頂いた時は、片手でファスナーを開閉できる道具作りでした。今回はその時と違った道具を作ることが出来て、アイディアの豊富さに感動しました。工夫次第で捨ててしまうような廃材で便利な道具が作れることを知る機会になりました。」などの感想をいただきました。
参加された皆さんが、障がいのある方の生活を考えるきっかけとなったり、身近な方と多様性社会について話題とされるきっかけになれば良いなと思っています。皆さん、お疲れさまでした。
掲載中の写真につきましては、写真撮影の許可を得て掲載しています。