機関紙(たびだち)
令和3年度68号
障がいのある方の
「生活の中の工夫」展示会を開催しました
令和3年秋に募集した、障がいのある方の生活の中での工夫やアイデア募集に関しては、様々な障がいの方から17点の応募をいただきました。どのアイデアもご自身や支援者の方が考えを巡らせて、工夫された様子が伝わってくるものでした。応募アイデアは、令和4年1月17日(月)~31日(月)に岐阜市役所庁舎の1階エントランスモールにて展示会を開催することで、多くの市民の方にも見ていただくことができました。
また、今回は会場に設置した投票用紙の他、QRコードを読み取ることで投票ができる仕組みや、当センターのホームページからも閲覧、投票できる仕組みを導入し、多くの方にご投票いただきました。その結果により、それぞれのアイデアが支持されましたが、他の人には思いつきにくいアイデアの「目からうろこで賞」を「身体障がいのある子が、寝転んだ状態で、掲示物に注目できる道具について」を寄せられた森本慎平様に、細やかにいろいろと工夫が重ねられていると思われるアイデアの「細やかな配慮で賞」を「舌で操作する『センサースイッチ』をどこに付けると使いやすいかについて」を寄せられたトモ様に、アイデアが多くの人の参考になるようなアイデアの「みんなの参考になるで賞」を「荷物の出し入れを容易にする、口が開いた状態で自立するカバンについて」を寄せられた加藤由佳様に、自立的な生活に役立つと思われるアイデアの「ひとりでできるのは素敵で賞」を「身体障がいがある子が、ひとりで歯磨き・うがいができる工夫について」を寄せられた木尾京一郎様に決定しました。
アイデアをご覧いただいた方々からは、「様々なアイデアがこのような場でより多くの方に見て認めてもらえると良いですね。」「障害がある方が多く閲覧できれば、生活に役立てることができるのではないか。」「参考になりました。」などの感想が寄せられました。
受賞されたアイデアを含む応募アイデアや展示の様子はセンターホームページからもご覧いただくことが可能です。
URL( https://www.gishousi.jp/wp2)
オンリーワンわたしたちの芸術祭・障がい理解啓発イベント2021について
ハートフルスクエアーG2階にて、昨年の12月7日(火)~12日(日)まで、今年も新型コロナ感染拡大防止のため、イベント、舞台発表は中止して、作品展示と施設バザーだけに限定した「芸術祭」が実施されました。
各事業所・団体が工夫を凝らし、繊細な作品やダイナミックな作品400点以上が展示されました。
約2,600名の方が来場され、来場者のアンケートには「作品に感動しました」「創意工夫がされていて見入ってしまった、これからもやってほしい」「作り手の温かさが伝わり楽しんで観ることができた」「次回も楽しみにしている」との感想が寄せられ、たくさんの方に、「芸術祭」を楽しんでいただけて嬉しく思うとともに、来年度の芸術祭が例年通り賑やかに開催されることを願い、終了しました。
「オンリーワンわたしたちの芸術祭」と同じ会場で、「障がい者理解啓発イベント2021」が開催され、当センターは夏休みに開催している、岐阜市内の小・中学生を対象とした「工作教室」の模様をパネル展示し、当センターの障がいの理解啓発の活動を知っていただく機会となりました。
訪問看護事業所の職員を対象とした
「自助具を作ってみませんか」を開催しました。
11月3日(土)、岐阜市民福祉活動センター2階大会議室にて、「自助具を作ってみませんか」を開催し、3名の方が参加されました。
手に障がいのあるセンター職員の仕事上での困り事や、「ファスナーを自分であげたい」との思いが、自助具で解決された実体験と実物を見ていただきながら体験談を聞くことで、さらに理解を深めていただきました。
「片手用液体洗剤受け」と「固定台」を制作しながら、「固定台」を使うことで、「不快」から解放されたことを伝え、参加者の方は実際に試したことにより実感していただけました。参加者より「楽しく作ることができて良かったです。」「自助具について多少の知識があるつもりでしたが、今回は本当『アイデア自助具』という感じでとても勉強になりました。」「利用者の方で、ぜひ活用してみたいと思いました。」との感想をいただきました。
※コロナ禍で、大人数で開催することは出来ませんが、当事者や支援者の方に制作・試用していただき、「自助具」を知っていただく機会を、来年度も設けたいと思います。
出前講座「防災グッズを作ってみよう!」
七郷小学校・城西小学校編
11月24日(水)は、七郷小学校特別支援学級の1年生から6年生の児童27名と、12月4日(土)は、城西小学校あゆみ学級の児童8名の授業参観で、出前講座「防災グッズを作ってみよう!」を行いました。
七郷小学校特別支援学級での防災ミニ講座では、「自分の身は自分で守るためにできること」についての「防災クイズ」を行い、「知っているよ」「〇番でしょう」と多数の声が上がり、元気いっぱい回答してくれました。
その後、防災グッズの「新聞紙スリッパ」「ハンカチマスク」「ゴミ袋でポンチョ」を先生方と職員が手伝って完成させ、「簡単にできたよ」「暖かいから雨の日に着る」等楽しそうに話してくれました。
「災害が起こったら、防災グッズを思い出したい」「防災のことを知れてよかった」等、児童の感想を知ることができてよかったです。
城西小学校あゆみ学級の授業参観でも「防災グッズ」を親子が協力して作り、完成した「防災グッズ」を試着して楽しそうに歩き回っていました。
保護者からは「避難場所」と「避難所」は、一緒だと思っていた等、知らなかったことを知ることができてよかったとのお話がありました。
この講座で、親子が「防災」について楽しく学び、「災害」を身近に感じ、自身の身を守ることについて、考えるきっかけにしていただくことができました。
※出前講座「防災グッズを作ってみよう!」は、岐阜市の小・中学校の特別支援学級の児童・生徒さんを対象に行っています。
ご希望の学校は当センターに直接ご連絡ください。 ☎ 058-254-9204 です。
自助具の紹介
自助具とは日常生活をより便利に、より容易にできるように工夫された道具の事です。普段の生活の中で困ってみえる事がありましたら、当センターにご相談ください。いい方法がないか、一緒に考えましょう!
固定台 ~当センター展示品紹介~
片手が使いにくい方にとって、ペットボトルの蓋を開けるのは容易なことではありません。
上記の固定台は、鍋敷き、滑り止めシート、木片、布テープ等、すべて100均で手に入る材料で作成したものです。布テープの輪の中にボトルを立て、ボトルが木片にあたって固定されるところまで動かし、固定されると蓋が開けやすくなります。
あったかハートのまちづくりと題した「人権パネル展に出展しました
開催日時:12月6日(月)午後1時~12月10日(金)午後3時
場所:みんなの森 ぎふメディアコスモス
当センターの展示内容は、夏休みに行なった生活便利グッズ工作教室後の参加者の声、障害者に対する思いなどの記述パネルをメインに、当センターの紹介等をしました。
<参加所の声>「いままでしょうがい者の方ときくとふしぎな人と思ってしまっていたけど、でも今回で別にふしぎな人ではなくぼくと同じ人間で有り少しちがうだけでこわがったらだめだということがわかった。(原文のまま)」「障がいには種類があり、ヘルプマークを付けている人がいれば理解し、困っていたら助けようと思いました。」
パネル展の展示は、高い所にも作品をあげるなどの工夫があって全体の雰囲気を立体的にも、また各種グッズの持ち帰り自由など各所に変化を持たせて、パネル展に足を運んだ人に少しでもそこに留まってもらえるような構成になっていました。
生活講座「プラ包装分別を覚えちゃoh!」
岐阜市在住の障がいのある方を対象に、令和4年4月から始まる、プラスチック製容器包装の分別収集の方法を岐阜市環境一課の職員の方に講師としてきていただき、「プラスチック製容器包装の出し方」等の正しい分別収集の仕方を学びましょう。
日時 令和4年5月28日(土)14時から15時30分まで
場所 岐阜市民福祉活動センター2階 大会議室(岐阜市都通2丁目2番地)
定員 先着20名 ・ 受講料 無料
募集期間 令和4年4月22日(金)から令和4年5月20日(金)
申し込み・問い合わせ先 岐阜市障害者生活支援センターに電話、FAXによりご連絡ください。詳細は、4月15日(金)以降、ホームページでご覧いただけます。
行事予定(令和4年3月~7月)
<コーラス講座「あんさんぶる♪」> 参加者募集中!!
開催日時 令和4年3月2日、5月11日、6月11日、7月6日
以上すべて水曜日の15時30分から17時 開催場所 岐阜市民福祉活動センター2階会議室
行事の予定変更又は、令和4年度の新規講座等については随時センターホームページにてお知らせいたします。